事業内容
薄板板金
株式会社協和工業では、一般的に薄板板金と呼ばれる、厚さ1.0mm以下の鋼板を使った精密板金加工にも対応しています。
例えば、厚さ0.2mm~0.5mmの板バネ材であれば、抜き工程から曲げ工程までを行い、スプリングやワッシャー、あるいは押さえ金具のような製品を加工しています。
また、0.5mm以上の薄板板金では、上記のような抜き・曲げ加工に留まらず、抜き・バリ取り・曲げ・溶接加工をまで行い、カバー、ブラケット、ホッパーと呼ばれるような製品を加工することができます。なお、この薄板の溶接には、YAGレーザー溶接機やファイバーレーザー溶接機を使用するので、一般的なTIG溶接加工に比較して歪みが少なくキレイな精密板金加工品を作ることができます。
さらに、当社はこうした薄板板金においても量産加工に耐えうる設備力があります。ブランク工程には複合機・レーザー単体機・パンチプレス単体機を設備しているので、板厚や形状に応じて最適な機種を選択することが可能です。例えば、薄い板になればなるほど、レーザーによる抜き加工でも熱影響が出てしまいますが、その場合には、熱影響の無いパンチプレスによる抜きを採用します。また、複雑形状でもレーザー加工で対応が可能です。
なお、当社では塗装などの表面処理の品質もご評価頂いています。詳しくは、コチラをご確認ください。
中板板金
当社では、中板板金と呼ばれる、厚さ3.2mmから8.0mmまでの鋼板を用いた精密板金加工も得意としています。この加工技術を活かして、ブラケットなどの小物の加工品から、フレーム、架台、筐体、プレート、ベースなどのいわゆる製缶加工と呼ばれるような大物の加工品までに対応しています。
こうした厚みのある鋼板を加工するためにはそれなりの設備力が必要となりますが、当社では3.2Kwの出力を持つレーザー単体機を保有しているほか、曲げ加工についても170トンのベンダーを有しており、さらにTIG溶接機・半自動溶接機も完備しています。
このように1.0mm以下の薄板板金から、8.0mmまでの中板板金を社内で一貫加工できることが、板金加工品を発注するお客様にとって大きなメリットに繋がるものと考えています。
なお、当社では塗装などの表面処理の品質もご評価頂いています。詳しくは、コチラをご確認ください。
MC・NC旋盤
薄板板金や中板板金などの精密板金加工にとどまらず、当社ではマシニングセンタやNC旋盤を使った機械加工品を社内で行うことで、お客様の利便性を追求いたします。
当社が加工する機械加工品は、ステンレス、アルミ、鉄などであり、ほとんどはお客様からご注文を頂いた精密板金板金加工品に必要な軸関連(シャフトなど)、ブロック形状の角物です。このように、お客様からご注文頂いた際に、精密板金加工品以外にも、必要な部材を社内で加工することでお客様の手間を軽減でき、特にユニットなどを一括でご発注頂いた場合の納期的・コスト的なメリットも大きくなるものと自負しています(なお協力企業での機械加工にも柔軟に対応しています)。
ユニット組立
当社の事業領域は、金属加工に留まりません。精密板金と機械部品の加工以外にも、ユニットの組立や、それらに必要な一部の電装も請け負っています。
さらに、ただ図面を頂いて製作・組立を行うだけではなく、お客様のご要望をお聞きし精密板金や機械部品における形状変更や共通部品化などのVA・VE提案を行い、お客様の製品競争力の向上をお手伝いします。
もちろん、購入品も自社調達していますので、お客様はユニット一式をご発注頂くだけで、あとは我々がすべてを段取りいたします。
納入業界 | ユニット名 | 内容 |
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医療機器 | モーター駆動ユニット | 精密板金、機械加工で部品製作後、モーター等電機製品の組付け、動作試験 |
産業機器 | 印刷機械 | 精密板金、基板取り付け、ユニット組立 |
社会インフラ | 配電盤 | リベットによる板金加工品の組立 |