このステンレス製トレーは、ある医療機器向けに製作・納入を行ったもので、当社の精密板金加工における技術がよくお分かり頂けると考え、ご紹介させて頂きます。協和工業は歪みの少ない精密板金がご提供できることが強みと考えておりますが、この医療機器向けステンレストレーに関しては、基本方針として、厚さ1mmの薄板でも溶接による歪みを少なくするために、溶接箇所を極力少なくしつつも必要な強度は確保するという事を行っています。

まずこうした薄板のトレー形状のものに溶接を行うと大きく歪んでしまう為、トレーの4隅に部品を貼り付けトレー面に歪みが出ないように工夫しております。さらにトレー中央部には上記の写真のような部品が裏側に溶接されています。この部品は板厚3mmになり、トレーの1mm厚と大きく差があるためこれも歪みが出る原因になりますが、こうした部品構成でもTIGでピッチ溶接をすることにより歪みの発生を最小限に抑えています。

協和工業では、キズのないキレイな精密板金である ”清潔板金” を得意としております。もちろん溶接込みの板金製品でも対応しておりますので、お困りの方はぜひご連絡ください。なお、当社の清潔板金をはじめとする医療機器向けの精密板金に関しては、こちらに詳細を記載しておりますので、ぜひご覧ください。

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