このアルミブラケットは、2mm厚のアルミ材A5052を、ブランク加工から曲げ加工まで当社で製作したものです。手前の部分には丸形状の突がありますが、これは位置決め用のダボで、ブラケットに組み付ける際に正確かつ段取りよく作業できるように工夫されています。

本製品は形状としては難しくないが、実は、曲げ部分の直角度・平行度は0.3mm狙いで作っているという点がポイントになります。曲げ精度のばらつきは、アルミは2mm以上になると大きくなる形状にあり、通常の加工方法だと150×150×100mm程度の大きさでも難易度が高まりますが、当社はサーボ式プレスブレーキを使うことに加え、熟練の曲げ作業者によるテクニックで、直角度・平行度0.3を安定して実現することができています。

またこのアルミブラケットは、曲げ際に多くの丸穴が施されていますが、曲げ加工時に丸穴が変形しないようスリットを入れて対策をすることで、曲げ加工後の追加工を不要としています。

協和工業では、高精度な曲げ加工はもちろん、材料の特性に合わせた提案を行うことでコストを抑えて形状設計・加工を行っております。お困りの精密板金がございましたらお気軽にご連絡ください。