この真空ブラケットは、真空になっても耐えられる溶接強度が求めらえれる上に、溶接による歪みに対する条件も厳しい精密板金です。板金部分もニップル部分もすべて自社にて加工を行いました。

本製品は、お客様から頂いた図面では分割方法などは書かれておらず、上記の真空にも耐えられるような強度を歪みなく実現する構造を当社で考案することが求められました。ただ、真空に耐えられる溶接強度を持たせようとすると全周溶接が必要なため、通常であれば部品点数を極力少なくすることが考えられます。

しかし協和工業では、本製品に関しては逆に部品点数を増やし、8点構成としました。このようにすると溶接の量は多くなりますが一つひとつの部品の歪みは少なく抑えられます。さらに気密性が保たれるよう配慮して完成させています。

協和工業ではただお客様の図面から精密板金を作るだけではなく、ご要望をお聞きしながらこれまでの知見を活かしたものづくりを行っています。強度が必要・真空に対応することだけど溶接歪みは困る・・・のようなお困りの製品があればお気軽にご相談ください。