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シャーシパネル | 株式会社 協和工業

シャーシパネル | 株式会社 協和工業
製品カテゴリ 中板板金
業界 電子機器
材質 SECC
用途 パネル
サイズ・板厚 300×300×15㎜
加工方法 ブランク、曲げ
説明

今回ご紹介する「シャーシパネル」は、一見すると複数の穴や曲げが施された一般的なプレートに見えますが、その製作過程には、高度な精密板金の技術が凝縮されています。本製品は、電子機器や通信機器の内部構造を支える重要なベース部品であり、防錆鋼板であるSECC(電気亜鉛めっき鋼板)を使用し、板厚は1.6mmという仕様です。外周の特殊な曲げ加工と、内部の複雑な成形加工の組み合わせが、加工の難易度を格段に高めています。

本製品の核心となる工程の一つは、プレートの外周3辺(上・左・右)に施された「段曲げ(オフセット曲げ)」加工です。精密板金において、パネル全体の剛性(たわみに対する強度)を高めるために段曲げは極めて有効な手段ですが、本製品のように辺の途中に複数の切り欠き(ノッチ)がある状態や、3辺に連続する段曲げを歪みなく仕上げるには、高い技術が要求されます。材料の反りやねじれを抑え、高い平坦度を維持したまま均一な立体段差を作り出すことが、製品としての安定した組み付け精度に直結します。

さらに特徴的なのは、中央の四角穴の周辺に配置された6箇所の成形部分です。下部にある2箇所の「切り起こし(コの字に切り欠いてからのL字曲げ)」は、他のユニットを下から支持するブラケットとして機能します。一方、周囲にある4箇所の「段曲げ形状の折り曲げ(ブリッジ加工)」は、ケーブルを束ねる結束バンドのフックやスライドガイドとして機能します。これらは別の部品を溶接したりネジ留めしたりして後付けするのではなく、一枚の板から精密板金の技術のみで立体的に作り出されています。

この難易度の高い複合加工を実現するために、当社では最新鋭のレーザー・パンチ複合機と高精度なプレスブレーキを駆使しています。成形加工を伴う工程では、金型のクリアランスや押し込み量をシビアに調整し、板を完全に切り離すことなく階段状に押し出す複雑な形状を美しく仕上げます。

特筆すべき点として、今回のような複雑な段曲げ形状の折り曲げなどは、通常の標準金型では対応が困難です。協和工業では、社内に機械加工設備を有しており、製品の特殊な形状に応じた専用金型を自社で内製できることが最大の強みとなっています。このスピーディーな金型の内製体制と、熟練オペレーターが導き出す最適な加工手順(曲げ順)の組み合わせにより、多数の曲げや成形部が干渉することなく、高精度な仕上がりを実現しています。

このように、外周の段曲げによる剛性確保と、切り起こし・成形加工による多機能化を一枚の板金に集約した本製品は、協和工業の精密板金加工技術の高さをお分かりいただける事例ではないでしょうか。単に図面通りに形を作るだけでなく、後工程での組み立てやすさや、製品の最終的な機能までを見据えた最適な加工をご提案いたします。複雑な形状や、特殊金型が必要になる部品点数の削減(一体化)を目的とした精密板金でお困りの際は、ぜひ協和工業にご相談ください。

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