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ガイド | 株式会社 協和工業

ガイド | 株式会社 協和工業
製品カテゴリ 薄板板金
業界 産業機器
材質 SECC
用途 カバー
サイズ・板厚 300×400×100mm、t=1mm
加工方法 ブランク、曲げ
説明

協和工業は、長年にわたり培ってきた高度な技術力と豊富なノウハウで、他社では対応が困難な難易度の高い精密板金加工に数多く挑戦し、実現してきました。今回ご紹介する製品「ガイド」は、まさに協和工業の技術を結集した事例の一つと言えます。材質にはSECCを使用し、板厚は1.0mm、全体のサイズは300×400×100mmという仕様です。一見すると標準的な板金部品のように映るかもしれませんが、この「ガイド」には、精密板金加工の分野において非常に厳しいとされる精度要求が複数箇所にわたって設定されています。協和工業では、これらの高いハードルを独自の加工技術と徹底した品質管理体制によってクリアし、お客様の設計意図通りの高精度な製品として実現しました。

まず、この製品の大きな特徴として、側面に施された穴加工の極めて高い精度要求が挙げられます。この300×400mmという決して小さくはないサイズ感、そして複数の曲げが含まれる複雑な形状において、側面の穴寸法公差に対して±0.03mm、さらに穴位置精度に対して±0.1mmという、一般的な板金加工の常識を覆すような厳しい公差が指定されています。通常であれば達成が非常に困難なこの数値ですが、協和工業では最新鋭の高精度加工機の性能を最大限に引き出すとともに、素材の特性を考慮した工程設計を行うことで、安定した精度での加工を実現しています。

次に、技術的な難所となるのが、製品の対面に配置された穴に求められる「同芯度」の確保です。板状の金属素材に曲げ加工を施して立体的な形状を作る際、どうしても位置ズレや角度の誤差が発生しやすくなります。しかし、このガイドでは対向する面にある穴の中心軸が正確に一直線上に揃っていなければ、製品としての機能を果たせません。この同芯度を実現するためには、最初の抜き工程における高い穴位置精度の確保はもちろんのこと、その後の曲げ工程において極めて高い寸法精度を維持し続けることが不可欠です。協和工業では、熟練の技術者がベンディングマシンを巧みに操り、微調整を繰り返すことで、穴位置精度と曲げ精度の両立という難題を克服しています。

さらに、製品前面に見られる鈍角の曲げを組み合わせた複雑な形状部分にも、厳しい寸法公差が設定されています。複数の曲げが連続する箇所では、一つの工程で生じたわずかな誤差が次の工程に影響し、最終的な形状公差から大きく外れてしまうリスクが常に伴います。この「累積誤差」を極限まで抑えるため、協和工業ではひとつひとつの曲げ工程において一切の妥協を許さない精度追求を行っています。すべての曲げが完璧な角度と寸法で仕上がって初めて、最終的な製品形状としての厳しい公差を満たすことが可能となります。このように、SECC材を用いた複雑形状のガイド製作には、単なる設備力だけでなく、素材特性を熟知し、全工程を見通した上での高度な技術的アプローチが不可欠です。

協和工業は、他社が敬遠するような厳しい公差、複雑な形状の精密板金加工に絶対の自信を持っています。高精度が求められる製品の加工は、ぜひ当社にお任せください。

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