このステンレスカバーは、SUS304#400を使用し、厳しい外観基準を満足させながら製作した薄板板金です。手前の箇所をご覧頂くと、ストレートではなく段曲げを行っている部分がお分かり頂けると思いますが、こうした形状は通常精密板金では分割構造にし、上の板を別部品で製作し溶接で貼り合わせるようにします。しかし、本製品は外観基準が厳しく、溶接による歪みや焼け取りなどを極力避ける必要がありましたので、精密板金としての難易度は上がりますが一体化構造を採用しました。なお、溶接に関しても歪みの少ないファイバーレーザー溶接にて接合しています。

協和工業では自社で製作する精密板金を清潔板金と称していますが、ピカピカの板金を製作することが得意です。溶接技術・仕上げ技術はもちろん、今回ご紹介したような構造を変更することによる美観の向上にも力を入れておりますので、キズに厳しい板金などお困りでしたら、お気軽にお声がけ頂ければと思います。