今回は、薄板1.0mmで加工した、薄板ボックスをご紹介させて頂きます。写真を見て頂くと分かる通り、少し変わった形状をしておりますが、こうした形状になると複数の部品を製作した上で、最終的に組み立てることが必要になります。この薄板ボックスに関しては、3分割にした上、溶接して組み立てています。この薄板ボックスは、実は直角曲げに加えて、R曲げ・鈍角曲げも含まれており、この曲げ精度が狂ってしまうと３つの部品を組みあげることができません。従って、精密板金における高い精度の曲げ加工技術が求められます。さらに、組立に必要な溶接も、全周溶接を行ってしまうと大きく歪んでしまう為、Tig溶接にて歪みを考慮し、溶接ビード5mmでピッチ溶接を行うことで、歪みを最低限に抑えて加工を行っています。さらに仕上げに関しても厳しい外観品質が求められるので、加工工程におけるキズにも配慮して製作を行っています。