この洗浄ラックは、医療器具を洗浄するために使用される、ステンレスSUS304で製作したラックです。角パイプを切断しマシニングで追加工を行ったものと、当社でブランク加工・曲げ加工を行った仕切り板を溶接で組み上げています。洗浄ラックには、洗浄する製品とトレーをいくつも入れるため、洗浄ラック自体に強度が求められるのでしっかりと溶接を行うことが必要ですが、その反面、溶接による歪みが発生しやすくなります。その点、協和工業では溶接による歪みを極力抑えるために溶接手順と構造を工夫しながら仕上げています。また、中の仕切り板に関してはトレーを入れて洗浄を行うため、傾むかず水平が出るようにしなければなりません。このように精度高く洗浄ラックを製作できるよう、ダボなどを設けて手順通りに組んで溶接するだけで、精度よく位置出しを行えるようにしています（なお溶接による歪みで水平が出ないこともあるので、その点は注意して作業を行っています）。

このように協和工業では、溶接品で強度が求められ、かつ医療機器や半導体業界からの美しい精密板金を作る、というご要望にもお応えできる技術力・ノウハウ・設備力がありますので、お困りの際はお気軽にご相談ください。